観世音菩薩の甥。天界人としての地位は高いが、その仕事は主に書類に目を通すことばかりで、平穏な天界の生活に飽き飽きとしていた。しかし、観世音菩薩の引き合わせにより悟空と出会い、天蓬や捲簾からも影響を受けて生活は一変した。

花果山の頂にある巨岩から生まれた、妖怪とも人間ともつかぬ異端の存在。吉凶の源とされる金晴目を持っているため観世音菩薩のもとに連れてこられた。元気でイキイキとした天真爛漫な少年。

天界西方軍大将。ガキ大将がそのまま大人になったような人物で、男気あふれる性格と面倒見のよさで部下には慕われている。素行が悪くことを荒立てることも厭わないので、上層部からの覚えはよくなく、特に上司である竜王とはそりが合わない。

天界西方軍元帥。優秀な軍人として上官である竜王に一目置かれているが、元帥にもかかわらず副官を務めている。飄々とした掴みどころのない性格で、変人として有名で常にマイペース。整理整頓が苦手なくせに下界からおかしなものを持ち帰るため、部屋はいつも汚い。

天界を司る五大菩薩の一人。慈愛と慈悲の象徴の神であるが、言葉づかいも悪く、思うままに振る舞う唯我独尊的性格。三蔵一行を西へ向かうよう仕向けた張本人。三蔵一行の旅路を楽しんでいるように見えるが、五百年前からずっとその生き様を「見守る」役に徹している。

観世音菩薩のお目付役。いつも観世音菩薩には振り回されている。

天界で唯一殺生を許された「闘神太子」。
本来は子どもらしいヤンチャで明るい少年だが、その特殊な立場のため周りに心を許せる者はいなかった。しかし、悟空と出会い、初めて友達と呼べる存在を得る。父である李塔天の存在を絶対としているため、李塔天の命令と悟空への友情の間で苦悩することとなる。

哪吒太子の父。己の出世の道具として哪吒を利用している。

天界の王。

天界西方軍の総責任者。天蓬と捲簾の上官であり、規律に厳しく、天界の命を絶対として疑わない。